【仕事と暮らしのバランス】

仕事と暮らしのバランス 仕事と暮らしのバランス
仕事と暮らしのバランス

田舎で“働く”という選択 ― 自分に合ったスタイル、見つかります


【1】田舎に移住しても、仕事はあるの?

「田舎に住みたい。でも、仕事はどうするの?」
これは、地方移住を考える多くの人が最初に抱く不安のひとつです。

都会のように選択肢が豊富なわけではないし、専門性のある職種が少ない地域も多い。収入面も気になる——。

その点については、正直、否定できない実情だと思います。
ただ、“仕事そのもの”の選択肢が少ない分、“働き方”の選択肢は広いと言えるかもしれません。

田舎暮らしで大切なのは、単に仕事があるかどうかではなく、自分がどう働きたいか/どう暮らしたいかをセットで考えること。
この視点があると、「田舎で働く」という選択は、むしろ自由度が高いと感じられるはずです。


【2】田舎での“仕事のスタイル”は多種多様

では、田舎で実際にどんな働き方ができるのかを見てみましょう。
ここでは大きく4つのスタイルをご紹介します。

■ 地元就職(地域の企業・自治体など)

  • 地域の役場、JA、病院、福祉施設、工場などに就職
  • 地場産業(林業、農業、水産、観光、伝統工芸など)に従事
  • 求人数は都市より少ないが、「人手不足」で常に募集がある業種も

地域に根ざした暮らしを望む方にとっては、地元就職は安定感のある選択肢です。
「地域おこし協力隊」など、移住者を受け入れる制度を活用する人も増えています。

■ リモートワーク/テレワーク(都市部の仕事を地方で)

  • IT系・ライター・デザイナーなど、ネット環境があれば可能な職種
  • 都市部の企業に所属しつつ、地方に住む二拠点ワーカーも増加中
  • 通勤が不要な分、暮らしの時間が豊かに

コロナ禍以降、地方移住とリモートワークの相性は格段に良くなりました。
私も現在は完全リモートでコンサルタント業を続けていますが、場所に縛られない働き方が定着したことで、地方暮らしのハードルは一気に下がりました。

■ 自営業・フリーランス

  • カフェ、ゲストハウス、農業、クラフト系の開業
  • フリーランスの仕事(編集・翻訳・講師・IT技術者など)を地元で展開
  • 空き家・空き店舗を活用した“地域密着型”のビジネスも注目

地方では「競合が少ない」「固定費が安い」「地域との接点が作りやすい」といったメリットがあり、自分のペースで事業を展開しやすい環境があります。

■ 複業・副業型の生活

  • 本業はリモート、週末は地元の農作業手伝い
  • 地域のお手伝い仕事(草刈り、送迎、観光案内)などを組み合わせる
  • 収入の柱を複数持つことで柔軟なライフスタイルに

都市部では副業=スキルビジネスの印象が強いですが、田舎では「季節の仕事」や「人手が足りないところを手伝う」など、地域密着の副業が多いのも特徴です。


【3】収入の水準と暮らしのバランス

田舎での仕事は、都市部に比べて「収入水準が低い」と感じる方もいるかもしれません。
確かに、地元就職の場合は都市部と比べて年収に差が出ることもあります。

ですが、重要なのは「生活費とのバランス」です。

■ 支出は意外と抑えられる

  • 家賃が安い/空き家を活用できる
  • 通勤・外食・レジャーにかかる費用が減る
  • 自給自足やおすそ分け文化で、食費が浮くことも

■ お金の使い方が“変わる”

  • モノより“体験”にお金を使うようになる
  • 人とのつながりが、困りごとを補ってくれる
  • 自然が最大のエンタメで、子育てもシンプルに

田舎暮らしでは、「年収◯◯万円」という軸だけでは測れない豊かさがあります。
その価値観の変化を前向きにとらえられると、収入の数字にこだわりすぎず、自分らしい暮らしを築きやすくなります。


【4】仕事探し・働き方の選び方で大切なこと

田舎での仕事選びでは、「地元にどんな仕事があるか?」という視点と同時に、
「自分はどう暮らしたいか?」という視点を持つことがとても大切です。

■ 暮らしに合った働き方を選ぶ

  • 子育てと両立したい → フレックスや在宅重視
  • 地域と関わりたい → 地元企業・地域事業に参加
  • 趣味や農的生活も大事にしたい → 複業スタイルが合う

■ 仕事だけで決めない

  • 収入が高くても、通勤距離や労働時間が過酷だと続かない
  • 地域に溶け込むチャンスが仕事を通じて広がることもある
  • 「やりたいことはあるけれど、いきなり始めるのは不安」なら、まずは半移住もOK

仕事は暮らしの一部であって、暮らしそのものではありません。
田舎では、働き方が「暮らし方」に直結するからこそ、両方を一緒に考える視点が大切なのです。


【5】まとめ ― 自分らしい働き方で、暮らしを整える

田舎で仕事をするというと、
「選択肢が少ない」
「収入が下がる」
といったネガティブなイメージが先行しがちです。

でも今は、リモートワーク、副業、自営業、地域の仕事など、「自分で働き方を組み立てる」時代になりつつあります。

  • 地元に根ざすもよし
  • 都市とのつながりを保つもよし
  • 働きすぎず、暮らしにゆとりを持つもよし

このブログでは、今後、

  • 地域で見つかる“ちょっと変わった仕事”紹介
  • リモートワーク×地方暮らしの実例
  • 地域おこし協力隊・複業型ライフの始め方

なども詳しく発信していく予定です。
田舎暮らしの「働き方」が気になる方は、ぜひまたのぞきにきてくださいね。

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